2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

北へ行きたい

もうすでに半ば忘れられつつあるが、島崎敏樹は戦後日本・精神病理学の草分け的存在である。 彼は著書『生きるとは何か』(岩波新書)の中で、ある症例として「心が枯れる病」にかかった女性を紹介している。 私が心惹かれたのは、その女性が少女期に書いた…